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GP(ATUでマルチバンド化) and 短縮DP at 枚方市
枚方で2024年7月から現用中のアンテナです。
それなりに飛んでくれるGPと一応出られる160mバンド短縮DPです。
<京丹波町のシャックを撤去したので、一から出直しです>
初稿 '24/12/21
All rights reserved JA3OOK 中村 利和
1. GP
50メガ~3.5メガ用
2. 短縮DP
1.8(1.9)メガ用
1.GP 50メガ~3.5メガ用
【正面図 平面図】
図1ー1 GP 正面図 平面図
【要点】
・垂直エレメント
運用目的周波数の1/2波長、およびその整数倍の長さにしてはいけない。
(このことはICOM AH-4の取説(参考資料1)の操作方法の【ご注意】に明記されています。
これはどのメーカーや機種に限らず自作であろうと、どんなアンテナチューナーにも該当します)
この条件を検討する場合に、参考資料2の
「各バンドの1/2の整数倍と使用可能なエレメント長」の図が便利です。
私の場合、外国との交信を目的にしており、ハイバンドが今絶好調であることから
エレメントを途中で水平方向に折り曲げたくないこと、
手持ちのグラスファイバー製ポール(釣り竿)が長さ約10mとの条件があります。暴風対策の面でも10mが限界。
そして3.5~50メガまで運用したいので、エレメント長9.3mとしました。
なお、SSNが下がりローバンドの時代が来るとエレメントを足して10mの高さから水平方向に伸ばすの
が良いと思う。
・ラジアル
ICOMへの問い合わせに対して「ラジアルの長さは垂直エレメントと同じ長さを推奨」との回答があったとの
Web(参考資料3)があります。
確かにそのとおりで。素直でまともな考えだと賛同します。私も9.3mとしました。
地面および側溝の中に這わせています。
・アース棒
ATUの横にアース棒を30cmほど打ち込み、ATUとはできるだけ短く接続しました。
・回り込み対策
同軸ケーブル(5D-2V)をトロイダルコア(FT-240-43)を二段重ねて6回通し、ATUに接続しました。
トロイダルコアの部分はビニール袋で覆い雨をよける。
・ポールの立て方
エレメントをポール沿って1m毎に粘着テープで止めます。はがれないように半田ごてで粘着テープを融着させる。
エレメントの地上に近い部分は感電防止の目的で3mほどの塩化ビニール製のパイプの中を通してATUに接続。
ポールを植木の太めの枝にロープで固定する。
台風接近時にはポールの根本側を2~3本短くしてトップを屋根より低くして暴風対策とする。
・同軸ケーブル
5D-2Vを13mほど使用。
・ATU
ICOM AH-4 を使用。
コントロールケーブルにはオプションのシールド付き10mを使用。
【リグ側】
・KENWOOD TS-590S を使用中。
・ATUのコントローラーは参考資料4の中で紹介されている「原岡OM(JJ1VKL)のホームページにある回路図」
を参考にして製作しました。三番煎じです。原岡OM(JJ1VKL)設計との違いは、ヒユーズを入れた点です。
図1-2 超簡単AH-4コントローラー
【使い方】下記に留意してください。
約10W(私の場合10Wでは少ない場合があり15W)にキャリアを下げ送信、
0.5秒後に PUSH SW をチョコンと押してすぐ離します。
するとLEDが点滅しチューンが開始されます。その間キャリアは入れっぱなし。
すぐにまたは3秒くらい経つとLEDが消えチューンが完了します。
チューンが成功したかどうかは、SWR計を見て判断します。
成功していれば、1.2以下に収まっています。
この操作をバンドチェンジごとに行います。
【成果】
・7月から12月20日までにQSOできたエンティテイ数、ほとんどがFT8、一部FT4とCW
50メガ 17 アジア、大洋州、LU
28メガ 117
24メガ 103
21メガ 107
18メガ 107
14メガ 88
10メガ 36 EUが困難、AFに届かない
7メガ 33 アジア、大洋州、KL、VE、K、XE、LU、CE、PY、HA、I
3.5メガ 7 アジア、大洋州
Mixed 155 WAZはゾーン2を残すのみ
2.短縮DP 1.8(1.9)メガ用
ここで紹介するアンテナは、再現することが難しいアンテナですがトライしてみてください。
この形でなくても貴局の敷地や建物の条件に合ったアンテナを立てられるでしょう。
もし本格的な160mバンド用アンテナを探しておられるなら別ページの 飛ぶ 160mバンド スローパーアンテナの秘訣!が役立つでしょう。
【見取り図】
図2-1 短縮DP 見取図
【要点】
・エレメント
メチャ長い逆VのDPアンテナを張る要領で作業を進めます。
エレメント長は敷地に合わせてなるべく長くする。
・5D-2Vで給電。
・私の場合、片方のエレメントのなるべく長いところでグルグル巻いて、
アルミ製のベランダ屋根から30cm離してロープでつるしました。
もう片方は、車庫の屋根のアルミ製の骨格に近づけたらSWRが下がることが偶然に分かり、
調整した結果2.0前後に落ち着きました。なお、アルミなどには直接接触させないこと。
【リグ側】
・TS-590内臓のATUでSWRを整合。1.0近くに下がりました。
【成果】
・160mバンドでのDXは出力1kWでも不満を感じます。
しかし国内ならこのアンテナで人並程度にできます。
12月になりローバンドシーズンですがDXは UA0 だけです ヾ(^_^; いずれはHL、BY、BV、DU、JD1などはできるでしょう。
3.参考情報
・50メガとCWのQSO一覧表(By TurboHAMLOG)
【参考資料】
1 ICOM AH-4 取扱説明書
2 月間FBニュース 2022年4月号 JR9TUG 松平宗亮 テクニカルコーナー AH-730インプレッションの 2. エレメント長 の図 各バンドの1/2の整数倍と使用可能なエレメント長
3 JG2GSY HF 用ベランダ釣竿アンテナ(詳細)
4 この頃思うこと 超簡単AH-4コントローラーの製作 JJ1VKL原岡充OMの“超カンタン、ICOM AH-4用汎用コントローラの製作”の二番煎じ
5 水魚堂 水魚堂の回路図エディタ
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