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Turbo HAMLOG データ活用 Wkd/Cfm DXCC エンティティリストの印刷など
本Webの説明を一部分改善 '24/11/28
Same entity Cfm のカウント方法を仕様変更 '23/12/08
Summaryに集計対象電波形式の明示などの改善、Web説明を改善 '23/06/26
SummaryにChallenge数などを追加 '23/06/05
Wkd/CfmリストをHAMLOG CTY.DAT対応に変更 '22/02/07
初掲載 '21/01/02
All rights reserved JA3OOK 中村 利和
【本Webの目的】
Turbo HAMLOG のデータから次の情報を出力するツールを提供します。
A Wkd/Cfm DXCC エンティティリスト(DXCC Entity list)
印刷して利用する他に、pdfへ出力し、Excelで活用することができます。
Excelの「フィルター機能」を利用すれば21メガでCfm済みのエンティテイを一覧すること
など応用が広がります。
B DXCCエンティテイの自分史作成支援ツール
オールバンドNEWや各バンドNEWの1stQSOの歴史を年ごとのデータで提供します。
Excelでグラフ化して活用します。
pdfへ出力し、データをExcelへ渡す方法
著作権などは最後にまとめてあります。了解の上で活用してください。
【制限事項】
・次のエラーメッセージが出る場合がある。
スクリプトの実行中にエラーが発生しました。
実行ステップが多すぎます。無限ループの可能性があるので終了しました。:発生個所C:\〜
原因 集計対象のHAMLOGデータ件数が多すぎてHamlogQueryの仕様を超えた。
対策 集計期間の短縮などで集計対象データ件数を減らしてください。(対策にならない? 申し訳けありません)
16,000件のデータは問題なく処理できます。
A Wkd/Cfm DXCC エンティティリスト(DXCC Entity list)
A1 概要
Turbo HAMLOG から Wkd/Cfm DXCC エンティティリスト を印刷するソフです。
次のようなリストを印刷できます。A4用紙1ページに印刷した例で、上部と下部です。。
↑Ver10.5から
Same entity Cfm のカウント方法を仕様変更
(集計対象バンド数が多いランクを優先し、
Entityの二重カウントをしない)
表 A-1 A4用紙1ページ印刷の例 ページの下部
表 A-2 未申請カードリストの印刷例
対象のバンドは Turbo HAMLOG表現の 1.9〜50 の10バンドです。(1.9にはもちろん1.8を含みます)
プリントタイプ(デザイン)には次の3種類があり、<印刷ページ数オプション>で選べます。
・A4用紙1ページにまとめて印刷 消滅エンティテイは印刷されない
・A4用紙2ページに分けて印刷 文字が大きくて見やすく、消滅エンティテイも印刷される
・csvデータ形式でPDFへ出力 Excelへの入力が容易
集計対象の電波モードを指定できる<電波モードオプション>などもあります。
補足情報
・使用しているツールは JO1SIM 出島さん制作の「HamlogQuery」(参考資料2)です。
・集計の元データは Turbo HAMLOG の二つのファイル( .hdb .mst)です。
これらのファイルを直接読み込んでいるので、TXTファイルに書きだす手間が要りません。
HAMLOGが終了している状態で「HamlogQuery」を起動してください。(厳密には、検索開始指示してください)
・集計の仕様は次のとおり。
リストはプリフィックス順でソート
Turbo HAMLOGのCodeの4桁目がA のプリフィックス(つまり .mstのFlagの2〜4桁)でソートし、
.mstのQTH(エンティティ名)を印刷
Wkdとは、Codeが500以上のA and MODEがDVでない and My欄が記入
Cfmとは、Codeが500以上のA and MODEがDVでない and My欄が記入 and QSL欄の3桁目が記入
・プリント結果が変な場合。
お使いのプリンターの印刷可能な縦横の大きさが影響しているかもしれない。
その場合は 本クエリー(DxEntityWkdCfmList.hqs) のプリンタ設定のいくつかの行の値を変更しないと
いけないかも・・・ ソースの171行目(Ver10.4の場合)から。(Hamlog Query の印刷設定画面での指定は使っていません)
・プログラミングができる方は、
本クエリー(DxEntityWkdCfmList.hqs)を変更すれば、集計の仕様などを変更できます。
・クエリーの変更は通常のテキストエディターで可能で、コンパイラーは不要です。
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A2 準備作業(ダウンロードとインストール、初期設定)
a HamlogQuery のダウンロードとインストール
JO1SIMさんのWeb から「Hamlog Query」 のページへ行き、
その指示に従ってダウンロードとインストールを行ってください。
アンインストールする場合もその指示に従ってください。
b a項で作られたフォルダー HamlogQuery の下 または、マイドキュメントのフォルダーの下 にでも好みの場所に、
OOK_Query とでも適当に付けた名前のフォルダーを作成する。
次に、本リストを出力するスクリプト
・DxEntityWkdCfmList Ver10.5 スクリプト 2023/12/08 Summary table 内の Same entity Cfm のカウント方法を仕様変更
・DxEntityWkdCfmList Ver10.4 スクリプト 2023/06/26 Turbo HAMLOG CTY.DATバージョンに対応
・DxEntityWkdCfmList Ver3.6 スクリプト 2021/11/14 Turbo HAMLOG 旧マスターに対応(開発とバグ対応を凍結)
の一個(最新日付のものを推奨)をダウンロードし、解凍し、DxEntityWkdCfmList.hqs を、作成したフォルダーに入れる。
c Hamlog Query を起動しする。
バージョン情報画面が起動時に必ずでるので、OKをクリック。
タイトルバーの 表示 → 設定 で次の項目を設定
(スクリプトを読み込んでない状態で行うこと)
設定した内容が記憶され本プログラム(Query)を動作させるつど指定しなくてもよくなる。
・個人情報(1)タグ
自局コールサイン
・動作設定タグ
Turbo HAMLOGデータベースファイル(〜.hdb) の在りか
・個人の情報(2)タグ
電波モードの記号を示す次の4行を、設備項目にコピーペーストする。
Turbo HAMLOGのMode欄の記号を各10個以内で記入(空白なしで)
CW=(CW,A1)
PHONE=(AM,A3,SSB,A3J,USB,LSB,FM,F3)
DIGITAL=(RTTY,PSK31,JT65,JT9,FT8,FT4)
集計期間などを示す次の2行を、備考(2)にコピーペーストする。
from=1967/10/12 to=latest print=(1page) bgcolor=(180,180,180)
unappliedCard=(char=dsz,print=yes)
図 A-4 集計対象モードや集計期間などの初期値
・設備と備考2が 図 A-4 のようになっていることを確認し、
Hamlog Query を一旦終了する。(この操作で項目内容が記憶される)
A3 準備作業(自分流の項目内容を登録)
a Hamlog Query を立ち上げて、設備と備考2の各項目を自分流に変更してください。
変更にあたっては、
キーワード(CW=、PHONE=、from=、print=など)の文字は変更不可。
()、大文字、小文字を間違えない。()も英文字もコンマもすべて半角です。
左端、文字間や記号前後などに空白を入れない。大項目間には空白を1個以上。
項目の途中で改行しない。(余談:構文チェックに手抜きあり。これらの注意を守れば大丈夫)
各項目の意味は次のとおり。
b<電波モードオプション>
・モードの分類は CW,PHONE、DIGITAL、全て の四区分。
CW=(CW,A1)
PHONE=(AM,A3,SSB,A3J,USB,LSB,FM,F3)
DIGITAL=(RTTY,PSK31,JT65,JT9,FT8,FT4)
()内に、集計区分の対象としたい電波形式(Turbo HAMLOGのMode欄の記号)を追加変更削除する。
各10個以内で空白なしで記入。
・上記の四区分にとらわれず集計したい場合は、検索開始後に出てくるモードの集計対象を指定する画面で、
記号を,で区切り列挙する。(空白は入れない)
表 A-4-g 一時的に記号を指定する例
・集計対象の電波モードは Summary table に印字される。
c<集計期間オプション>
集計の開始終了年月日を yyyy/mm/dd の形式で指定(JST。月日の 0 を省かない)で指定できます。
過去の自分の歴史分析にも使えます。
from= to=
to=latest は最新を示す。
from=やto=を指定しない場合の既定値は from=1952/07/29 (戦後JA初の予備免許された日) to=2050/12/31
d<印刷ページ数オプション>
Wkd/Cfm entity listのプリントタイプ(デザイン)に3種類があります。
・A4用紙1ページにまとめて印刷 消滅エンティテイは印刷されない
・A4用紙2ページに分けて印刷 文字が大きくて見やすく、消滅エンティテイも印刷される
・csvデータ形式でPDFへ出力 Excelへの入力が容易
1ページにまとめて印刷したい場合は
print=(1page)
2ページに分けて印刷したい場合は
print=(2page)
csvデータ形式(データ項目を,で区切った形式)でデータを出力したい場合は、
検索開始後に出てくるプリントタイプの指定画面で c を指定。
csv形式の場合、エンティテイ名内に , があれば / に置き換えます。
(エンティテイ名を分断させないため)
csvデータ形式のpdfに出力するのは、Wkd/Cfm entity listのデータをExcelで活用するのが目的。
Excelの「フィルター機能」を利用すれば21メガでCfm済みのエンティテイを一覧することなど応用が広がります。
Excelへデータを渡す方法はここを読んでください。
既定値は print =(1page)
e<Cfmバンド背景色オプション>
同一エンティティでの Cfm 集計に対して該当バンドの背景色を
bgcolor=(180,180,180) の形式で指定。値は0〜255で、R,G,B 赤,緑,青 の順。
既定値は bgcolor=(255,255,255)
f<未申請カードリスト表示オプション>
・unappliedCard=(char= ,print= )
未申請QSLカードリスト(表 A-3 )とは未申請すなわち申請手続きが必要なQSOの一覧表のことで、
申請忘れを防止するためです。
このリストに載せたいQSOカードがある場合、Turbo HAMLOGの該当QSOデータのQSL欄の3バイト目の文字に
意味を持たせた文字を記入しておき、その文字を
char=
に列挙しておくことで未申請カードリスト記載されます。
文字の意味は例えば d:DXCC申請要、s:WAS申請要、z:WAZ申請要
print= で未申請カードリストを印刷するかしないかを指定する。
print=yes または print=no 既定値は print=yes
(=yes であっても、char=指定がない場合や対象QSOがない場合は印刷されません)
g<副プリフィックス記載オプション> ex 4E=>DU
printReferPrefix=no 既定値は printReferPrefix=yes
h<プリフィックス変更オプション> ex CE1→CE
printUsuallyPrefix=no 既定値は printUsuallyPrefix=yes
Turbo HAMLOG CTY.DAT対応においては変更すべきプリフィックスがないので、yes/noどちらも結果は同じ。
i<エンティテイ名変更オプション> ex Canada(Nova Scotia)→Canada
printUsuallyEnt=no 既定値は printUsuallyEnt=yes
Turbo HAMLOG CTY.DAT対応においては変更すべきエンティテイ名がないので、yes/noどちらも結果は同じ。
j 追加変更削除の後、Hamlog Query を一旦終了する。(この操作で項目内容が記憶される)
・参考
上記各項目は動作開始時にも変更できます。
スクリプトを読み込む前に変更して、Hamlog Queryを終了すると、次回立ち上げ時に引き継がれる。
スクリプトを読み込んだ後に変更した場合は、次回立ち上げ時に引き継がれない。
(引き継がれる、引き継がれない、の動作は今一つ理解不足・・・ 試行錯誤になるかも)
プログラミングができる方は、
クエリーを変更すれば、上記の<副プリフィックス記載オプション>などの追加変更ができます。
・副プリフィックス記載の追加削除の変更を行う場合のソース行位置は1053〜1055行目(Ver10.4の場合)の
の配列と配列要素最大値。
A4 操作方法
Turbo HAMLOGを終了してから HamlogQuery を起動してください。(厳密には、検索開始指示してください)
ファイルが競合してエラーメッセージがでる。
Hamlog Query を起動。(バージョン情報画面は OK で進む)
ファイル → スクリプトを直接ファイル指定して開く
→ 前項のcで作ったフォルダー → DxEntityWkdCfmList.hqs
緑色の三角印で検索開始します。
各オプションの指定画面が出るので、指示に従って変更またはそのままOKをクリック。
一呼吸待ち、あとは「印刷プレビュー」など普通の操作。
csvへ出力する場合はプリンタへ出力しないで Microsoft Print to PDF を選択。
Hamlog Query を終了するとき 変更を保存しますか? と聞かれるが いいえ を指定。
B DXエンティテイの自分史作成支援ツール
Turbo HAMLOG データを元に、次の三種類の集計データの pdf を作成します。それをExcelへ渡しグラフ化することができます。
表1 band-new、allBand-newのentity数 Cfmできた最初のQSOの年ごとの数(累計も)
表2 band別/mode別Cfmできたentity数
表3 band別/mode別QSOできたentity数(Cfmできてなくても)
表4 allBand-newのmode別entity数 Cfmできた最初のQSOの年ごとの数
表5 band-newのmode別entity数 Cfmできた最初のQSOの年ごとの数
表6 mode別全QSO数(Cfmできてなくても)
集計期間を指定でき、その方法は前A項と共通です。
Wkd/Cfmの判定は次のとおりです。
・Wkdとは、Codeが500以上のA and MODEがDVでない and My欄が記入
・Cfmとは、Codeが500以上のA and MODEがDVでない and My欄が記入 and QSL欄の3桁目が記入
自分史作成支援ツールのスクリプトはこれです。
・DxMyHistory Ver2.4 スクリプト 2021/02/27 スクリプトを改善(動作結果は変わらず)
上記 6種類の表は一個の pdf へ 5ページを使って出力されます。
HamlogQuery も使用します。
インストールなどの準備と使用方法はA2やA3項に準じてください。
Excelへデータを渡す方法はここを読んでください。Excelでのグラフ化の方法は各自で調べてください。
表1 のグラフの例です。 グラフ以外のExcel領域も参考に写してあります。
累計値を使うので、表1の左側の各年値は削除します。
表5 のグラフの例です。
表6 のグラフの例です。
【pdfへ出力し、データをExcelへ渡す方法】
pdfの作成は HamlogQuery の印刷画面でプリンター名に「Microsoft Print PDF」を選択する。
Excelへ渡す方法1 変換ツールを使う方法
pdfを作成し、それを開き、ファイル→何々に変換 の指示に従って、Adobe や Google へログインしてExcelファイル
に変換します。
この方法を私は使ったことがありません。経験ある方はこの方法が適切かも!
Excelへ渡す方法2 コピーペーストする方法
pdfへ出力されたデータがcsv形式であること。(csv形式とはデータが , で区切られた形式のこと)
ですので、出力するデータを印刷用かcsv形式かを選択できるクエリーの場合はcsv形式を選択してください。
Wkd/Cfm DX エンティティリストのクエリーの場合は選択できます。
自分史のクエリーの場合は選択できません。(常にcsv形式で出力します)
pdfを作成し、それを開き、Excelへ移したいデータ部分をテキストファイルへコピーペーストする。
名前を付けて保存 → テキストファイルの拡張子を .csv に変更 → 保存する。
Excelで その.csvファイル を入力する。
注 csv形式入力でExcelでの「日本語が文字化け」している場合の対策
テキストファイルをcsv形式で保存する画面で「文字コードを UTF-8(BOM付き)」 を選んでから保存する。
(同様に ANSI=shift-JIS を選んで保存して解決する場合があるようです)
出典 https://papasensei365.com/excel-import-utf8/
【著作権や留意事項】
JO1SIM 出島さんや私が制作したソフトはフリーウェアです。著作権はそれぞれにあります。
動作結果は保証されません。
【カストマイズ】
プログラミングの素養がある方は、〜.hqs をカストマイズすれば集計の詳細仕様を変更したり、
自分好みの様式で印刷できます。自己責任でお願いします。
メモ帳などお好みのテキストエディターでOK(私は Mery を使っています)。 コンパイラーなどは不要。
【私の開発と運用環境】
・Turbo HAMLOG/Win Ver5.30、5.32、5.35a
・Windows 10 Pro (64ビットOS)
・Hamlog Query Version 0.99beta6
・Canon Satera LBP6040 モノクロレーザービームプリンター
【謝辞】
Hamlog Queryの制作者JO1SIM、TurboHAMLOG制作者JG1MOU および マスターデータ編者の7L1CUH各氏に
深く感謝いたします。
参考資料
1 hamlog.com Turbo HAMLOG for Windows
2 JO1SIM HamlogQuery JO1SIMのホームページ
3 ARRL DXCC Entities List (Text Version)
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