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  SDRソフトの制作(受信専用)                       両FFTの精度一致の検証、他 Ver.1.1 '19/07/17                                    Ver.1.0 '19/07/14                           All rights reserved JA3OOK 中村 利和   3年前にSDR受信IQ信号発生器を製作してSDR受信を体験し、その面白さを実感しました。  その時からSDRソフト(IQ信号を入出力処理するソフト)に興味がありましたが、既存のものを  利用するだけであり、そのカラクリを理解したり自ら開発する力がありませんでした。   今年、ふとしたことから 6年も前の専門誌「RFワールド No.22」にSDRソフトの中身の詳し  い説明が載っておりソースプログラムも公開されていることを知りました。(参考文献1、2)  著者は JA8INU 中本伸一さん (有)サイレントシステム です。  急いでバックナンバーを取り寄せ、夢中で勉強し、自分用に改造できるところまでたどり着きま  した。   FFT(高速フーリエ変換)には、大浦 拓哉 京都大学数理解析研究所助教 が公開されている  ソースプログラムも利用させて頂いています。(参考文献3)   このWebページの目的は、    a ソースプログラムも公開しますので、SDRソフトの中身に興味がある方に役に立てば幸      いです。      (SdrStudy や FFTプログラムもソースが見られるので比較してみてください)    b 実行型式ファイル(SDRsoft88.exe)をダウンロードして実行するだけでもSDR受信を体      験してみたい方にも役立つと思います。見栄えが悪く機能が少ないので自慢できるほど      ではないですが、SDR受信ができますし操作性はまあまあだと思います。   著作権についてのお願いです。上記お二人の資料および私の資料に著作権について書かれてい  ますので、必ず守ってください。   要するに、個人で利用される場合以外は権利者の承諾が必要です。   (大浦助教のFFTについては例外がありますので、FFTの著作権事項に従ってください) 1.中本伸一さん製作 RFワールド No.22 付属のプログラム SdrStudy   SDR勉強用プログラムとの位置付けなので、処理フェーズごとの動作を観察できるように、  画面に沢山のスイッチや入力項目があります。SDRソフトの動作を確かに理解しやすいです。  SdrStudyの .exe や関連データ、ソースプログラムは参考文献2 からダウンロードできます。   起動後、真ん中へんの右寄りにある 動作テスト をクリックすると体験用のSSBが復調が始ま  り、いろいろ体験できます。もちろん、IQ信号をマイク端子へ入力しライン入力に切り替えれば  SDR受信ができます。   SdrStudy画面 2.小生が製作したプログラム SDRsoft88   小生の勉強用に製作したプログラムです。製作といっても SdrStudy や FFTプログラム を利  用して改造しました。   起動すれば、いきなり体験用のSSBが復調でき、IQ信号をマイク端子へ入力しライン入力に切  り替えればSDR受信ができます。   SDRsoft88Gamen画面    2.1 SdrStudyに追加変更した機能   a スペクトラムの縦棒表示をやめ、包絡線表示(変更)   b スペクトラム画面にフィルター通過帯域を青色で表示(追加)   c ウォーターフォール表示(追加)   d SSBモードをなくし、LSBとUSBに明確化(変更)   e CWモードとCW-Rモード(追加)   f USB/CW/AMの各モード設定時にフィルター帯域を自動設定(追加)   g フィルター帯域設定をスライド化(変更)   h 入力レベル調整をスライド化(変更)   i 大浦 拓哉さん公開FFT(高速フーリエ変換)を組み込み(追加)      C#へ移植するためにソースプログラムを変更しました。そのため精度確認ロジックを組     み込みました。      SdrStudyオリジナルFFTと大浦さんFFTの変換結果の一致を検証するロジックを追加しま     した。Ver1.1。      いずれも、変換結果値が一致しない場合だけ画面右下の「リッチテキストボックス1」     に誤差を表示します。Ver1.1。   j 二つのFFTをスイッチで選択可能(追加)      SdrStudyのオリジナルロジック と 大浦 拓哉さん公開ロジック。   k 終了時の動作条件を記憶して次回の立ち上げに引き継ぐ(追加)     強制的に、前回終了時の動作条件に戻す機能(追加)     (ただし、窓関数の種類は記憶せず、常にブラックマン窓で起動)   l 出荷時動作条件を見直し(変更)     2.2 SdrStudyから省いた機能   a 第1ミクサのローカル発信周波数設定をできなくし、受信周波数をスライドで選択。     第2ミクサのローカル発信周波数はモードで自動判定   b 入力切替対象から発振器とノイズを削除   c スペクトラム表示信号の採取位置を選べなくし、常に第1ミクサ入力信号を表示       d 第1ミクサとフィルタを常に動作させ、第2ミクサはモードにより自動判定   e FIRタップ数の設定をなくし、255に固定   f 検波モードのFMとスルーを削除  2.3 制約事項   a SDRハードを制御できない      周波数変更などできません。   b 送信(IQ信号の発生)ができません   c 受信ノイズ対策機能はありません  2.4 本ソフト(SDRsoft88)の利用 下記事項に同意の上で使ってください。    著作権     (有)サイレントシステム 中本伸一     京都大学数理解析研究所助教 大浦拓哉     OOK-Labo 中村利和     著作権に留意してください。      それぞれのソフトには著作権について書かれていますので、必ず守ってください。      要点は、個人で利用される場合以外は権利者の承諾が必要です。     (大浦助教のFFTについて例外がありますので、大浦FFTの著作権事項に従ってください)    確認と遵守事項     本ソフトおよび説明文を使用すること、引用すること、参考にすることなどにより、     いかなる不利益や不都合、不具合、故障などが生じても自己責任でお願いします。    実行環境だけのダウンロード     ・Readmeファイル     ・SDRsoft88exeVer1.1.zipファイル       SDRsoft88exeフォルダー内に次のファイルあり         SDRsoft88.exe         iniファイル         dll         IQ信号オーディオデータファイル         Readmeファイル    Visual Studio環境のダウンロード     ・Readmeファイル     ・SDRsoft88srcVer1.1.zipファイル       SDRsoft88srcフォルダー内に次のファイルあり         SDRsoft88Projフォルダー(コピーして Visual Studio で使用可能)         SDRsoft88GamenWithCtrlName.jpg(メイン画面の各コントロールの名前)         Readmeファイル  2.5 判明済みの重要注意事項、不具合と対策   a SDRsoft88 や SdrSTudy を立ち上げる前に、PCのマイク端子に何かのプラグ(IQ信号の     プラグ、マイクのプラグ、何もつなげていないプラグなど)を挿しておいてください。     そうでないと「入力デバイスの初期化に失敗しました」のエラーになる。     (オーディオ入力するたいていのアプリで発生する現象です (^_^;)        b SDRsoft88 や SdrSTudy が動作しない。     症状:音が全く出ない、PCの「音量ミキサー」に表示されない、スペクトラムやウオーター        フォールが表示されない。ラジオボタンなどは切り替えられフリーズしていない。    下記の両方をインストールすると解決するするかも。(参考文献5)     Microsoft Visual C++ 2005 再頒布可能パッケージ (x86)     http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=3387     Microsoft Visual C++ 2005 Service Pack 1 再頒布可能パッケージ MFC のセキュリティ更新プログラム     http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=26347  2.6 本ソフト(SDRsoft88)の開発環境、実行環境、開発言語    ・Windows10 Pro    ・Microsoft Visual Studio Community 2017 Version 15.5.2       ・.NET Framework 4.6    ・Visual C# 2017 3.大浦拓哉 助教 作製 汎用 FFT パッケージ の修正箇所の説明   汎用 FFT パッケージ (参考文献3)の    ・ fft8g.c  C言語 - 高速版 (基数 8, 4, 2)  を C# に移植し使用しました。 それに書かれているライセンス(著作権)事項に従い、  修正内容を別ページに記します。   移植と検証にあたって一木裕貴氏の参考文献4の助けを借りました。感謝申し上げます。 参考文献 1 CQ出版社 RFワールド No.22 CQ出版社 WebShop RFワールド No.22 2 JA8INU 中本伸一 (有)サイレントシステム “SdrStudy”ダウンロード・サービス 3 大浦 拓哉 京都大学数理解析研究所 “汎用 FFT (高速 フーリエ/コサイン/サイン 変換) パッケージ 4 一木裕貴 明治大学 理工学部 数学科 Javaによる音のFourier解析 大浦FFTの書き換え(C→Javaへの移植) 5 CQ出版社 RFワールド 読者の掲示板U SdrStudyのスペクトラム部が表示されない

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