Home

超簡易手作りトランシット(経緯儀)の製作  '13.05.26  中村 利和  京都の自宅の西方向にきれいな△山が二つ並んでいるのが良く見える。
何と言う名前の山だろうか?
左のほうが高いが距離も近そうだ。本当はどっちが高いのかな?

国土地理院の2万5千分1地図を調べても
良くわからない。
正確な方位が判明すれば調べが進むだろうっと考えて作ったのがこれ。
 材料は分度器が二枚と板切れが二枚、L型金具1個。それと木ネジが数本。
分度器は百円ショップで、L型金具はホームセンターで購入!
板切れや木ネジはありあわせのもの。 製作時間はわずか30分。

使用方法は、
 1 このトランシットを窓辺などの水平な場所に置く。

 2 窓辺から見えていて国土地理院の2万5千分1地図に記載されている
   山や建築物を選び、目標(今回は△山)の水平軸での角度(水平角)を
   測定する。

 3 目標の垂直軸での仰角(高度)を測定する。

 4 測定した水平角をもとに、2万5千分1地図上に目標の方向に直線を引く。
   (この作業に三枚目の分度器が必要)
   等高線の間隔や形を読み、目視と一致すると思われる場所を地図上で
   特定する。

 5 念のため、特定した場所の標高を等高線などで調べ、
   そこまでの直線距離も調べる。

   特定した場所と窓辺の標高差を計算し、標高差と距離で仰角を
   三角関数で計算する。
   3項で測定した仰角とほぼ一致するかどうか確認する。
    (標高差と距離から仰角を求める計算はExcelで行うのが簡単)


 本機の測定誤差は1度〜0.5度程度。それなりに使えそう・・・
 今回、写真の△山ふたつを測定し二つとも地図上の位置を特定できた。  2万5千分1地図は紙でなくWebでも可能。距離を求めるのもwebサービスで可能。  稜線の高さを測定しアンテナからの打上角を検討する場合にも利用できる。  夜間に☆の高度や☆間の角度を測定することも照明を工夫すればできるかもしれないが、 実用価値は・・・ ◎2万5千分1地図のWebサービス   国土地理院 地図閲覧サービス(ウォッちず) http://watchizu.gsi.go.jp/ ◎距離を求めるwebサービス   マピオン キョリ測 http://www.mapion.co.jp/route/ 
 直前の画面へは ブラウザの戻る をクリックしてください。最初に戻るにはHome