シルクロードの旅の記録。
第6日目 蘭州から北京、関空へ 1999.09.30
今日は特別早く5:00起床。生活時間では4時、窓の外は真っ暗でたまにしか車も通っていない。5:30から2階のレストランで朝食。こんなに早くてもちゃんと食事が出来る、感心、感謝。
06:20バスに乗るがまだ真っ暗、少し寒い。昨日きた道を逆に走る。みんなすぐに寝る。空港で少し待ち予定通り08:40離陸。A320。10:25北京AP着。気温19度、暖かい。市内観光のためバスに乗る。今度のガイドも日本語が特に流ちょう。50周年記念で天安門などが式典準備で行けないそうで迷ったすえ、擁(実際の字は手ヘンがない)和宮:ラマ教のお寺と甲子廟に決めたとのこと。市内までは高速道路。以前に比べて近くなった。ちょっと早いが市内のレストランで食事。
高級車もずらりと停まっていて一流のレストラン。なかなか旨い。東へ来るほど口に合うと皆でうわさ。ビールが100円〜140円。地ビールのほか、キリンやあさひもある。今までよりは高い!と文句言いながらも青島を注文。中国で最後の食事、おいしくてみんな良く食べた。
北京は1100万人、面積は四国と同じだそうでそれは知らなかった。ポプラ並木がある。ここのは枝が横にも広がっている。ウルムチやトルファンは上へ真っ直ぐ。蘭州は少し横にも。この差は緯度に比例していると何かで読んだことがある。太陽の光を効率良く受ける為の自然の知恵らしい。
擁和宮へ到着。えらい人出。今週は大抵の名所が入場禁止で仕方なく観光客が流れて来ているそうだ。門の額?には必ず、漢字のほか、満州文字、チベット文字、サスクリット文字が書かれている。
建物の外壁に施した極彩色の絵や彫刻がきれい。屋根瓦にも飾り。こんな建物が何層にも建てられている。
仏像の前にはござが敷いてあり、若い信者がござに顔をつけんばかりにひれ伏して祈っている。五体投地まではしていないがそれの簡略形なのだろうと勝手に解釈。私は日本流。マニ車も売っていたが7千円前後していて買うのやめた。
徒歩で甲子廟へ行く。バスから見てもそうだったが10年前にくらべ町がずいぶんきれいになっている。
甲子廟は科挙の試験が行われた有名な試験所。試験にも出たであろう文章が彫られた石碑が多数保存されている。庭には珍しい大木があった。
バスで空港に向かう途中に雨が降り出した。空港に着くころには北京ではめずらしい大雨。
出国手続きも無事終了。18:20離陸。B767。夕食が出てきた。久しぶりの日本食。ごぼうサラダ、かけそば、たきこみご飯、煮豆、ハム、うまかった。ビールを飲んでウィスキーの水割り、仕上げはコーヒー。
20:55(21:55JST)関空に着陸。オーバーランの事故があり滑走路が先ほどまで閉鎖されていて空港内ががらがら。入国手続も待ち時間なし。ツアーの面々もお互い挨拶しながら流れ解散。
リムジンバスと京阪電車で10月1日0:15帰宅。
もっと早くホームページに載せたかったが、一日分ずつ文章を書き写真を入れるのに、ほぼ一ヶ月近くになってしまった。
今日の朝刊にはキルギスの人質事件が解決し国際協力事業団(JICA)の方々と現地通訳の方が解放されたことが大きく載っていた。シルクロードがなおさら身近に感じられ、新聞の写真でも分かる通り草木一本ない険しい山岳の中で苦労されたことがしのばれる。
今回の旅行の圧巻は広大なゴビや古代遺跡、それに莫高窟などのスケールが大きくかつ細緻な芸術遺跡。機会があったらもう一度訪ねて見たい。
写真のページなのに文字が多くなり、その上つたない文章に付き合って下さって皆さんありがとうございました。
平成11年10月26日 中村Toshi
今週末はアマチュア無線のワールドワイドDXコンテスト。48時間の耐久レース。体調を整えて臨まないといけません。
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