シルクロードの旅の記録。
第2日目 ウルムチからトルファン(吐魯番)へ 1999.09.26
7:30起床、といっても北京時間だから生活時間では5:30、まだ真っ暗。窓から見ると何のタワーか、150mくらいもあり、電飾されている。朝食はホテルの24階最上階の展望レストラン。洋食系の普通のバイキングスタイル。野菜やパン、ハム、ソーセージと牛乳とコーヒ。食べおいしかった。
展望レストランの窓から驚くほどの高さにある雲の切れ間に天山山脈の峰がかい間見え、持参してきたオペラグラスで特にはっきり見え、今日に期待。
真冬はどんな眺めか!!!
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9:00から市内観光。新彊ウイグル自治区の首都だけあり高層ビルが並び、道は広く、車が多い。
紅山は風が強く、長袖シャツ、セーター、ジャケットでも寒いくらい。
バザールへ寄った。みかんやなし、トマト、にがうり、ぶどうや干ぶどうなどの野菜や果物、何種類もの唐辛子、羊の吊し?、パン、などなど・・・。一度は見たかった哈密うり(はみうり)が山のように売られていたが、干瓢(巻き寿司に入れるかんぴょう)みたいなものらしく、まくわとは違うみたい。すいかも沢山あった。
昨夜食べたシシカバブを石炭で焼いていた。なるほでこの辺では炭を作れる木がないんだ。でも石炭の匂いは全くしなかった。
10:30新彊ウイグル自治区博物館。写真で分かる通り中国語とウイグル文字が併記されている。ここに限らず交通標識はもちろん町中のあらゆる看板の類には併記されている。右から左に書きアラビア文字の流れを汲んでいるとのこと。
両側の絵は飛翔天女・シルクロードのシンボルマーク
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各民族の生活風俗を展示してある。ほんとに民族のるつぼだ。
ミイラも見学。日本にも来た『ローランの美女』があった。本物だ! ほかに6体ほども。説明文は必ず中国語とウイグル語。
博物館から出てきたら、ポツリポツリと雨。
町のレストランで昼食。すぐにお茶がふるまわれる。ここでもビールがテ−ブルごとに2本付いていた。夕食と同じような豪華な料理。一行のだれかが白ワインをおごってくれた、旨い。
これからトルファン(吐魯番)まで200Kmのバス旅行。半分以上高速道路が8月に出来たそうで、3時間の予定。町を出ると左右どこを見ても薄茶色の砂利の原っぱで向こうは茶色っぽい山ばかり。山には草木一本生えていない。
われわれはゴビ砂漠とか言うがゴビと砂漠は違う由。砂利や岩で出来ているのをゴビと言い使い分けている。そのゴビの中を一直線、バスはひたすら走る。雲がどんより垂れこめ遠くは見えない。天山山脈はあきらめた、残念。
途中、風力発電の風車がたくさん見えた。昨年宮古島で見たことがあるが圧倒的に多い。数えられない、百機はあるか。火力発電も水力発電も困難なかの地では良いアイデア。
今はカラカラだがゴビの中に水が流れた形跡がある。あちこちに見える。どこもかしこも河原でどこが川でどこが岸かの区別が無い。春先の増水期には水が勝手きままに流れるらしい。道路には土管が狭い間隔で埋められ水を逃がしている。200Kmの河原を道路が貫いている感じ。大水が出たら維持管理が大変だろう。
バスの中ではみんな寝ている。右側に大きな湖、ダムらしい。2個ほど見えた。春先の増水期の水と地下からの湧水を貯めているのだろう。
ウルムチは海抜900m、トルファンは海抜−100m。延々とバスは下り続ける。
トルファン(吐魯番)の『3大特徴は熱い、甘い、低い』。夏は40度以上。ぶどう、すいかなどの果物があまく美味しい。世界で死海についで低い。
上側の文字はウイグル文字
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国道から右におれて交河故城に向かう。ぶどうを干す煉瓦で作った小屋がたくさんある。写真でも分かるようにかなり大きい。
レンガ積み。かなり大きい。この辺は葡萄の大産地でたくさんある。
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村の街路樹はポプラ。根元には綺麗な水が流れている。小川を見るとホッとする。車のほか、ロバに引かせた荷車も通っている。男性の頭には白い帽子。
交河故城は二つの大き河が作った30mの渓谷に挟まれた台地を、上から掘って作った要塞都市、両側の渓谷が守ってくれる。2000年前のこと。
河からの入り口 日本人以外にも多数の観光客
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工事の大規模さと広さ(南北1000m、東西広い所で300m)に驚かされる。かなり崩れているが、保存のしようもないのだろう。
城内のメインストリート、長い
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住居か武器庫か?
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メインストリートの両側の建物跡
向こうの山は対岸、草木一本無い
地層が見える 傾いている
造山活動の痕跡
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夕食は町のレストラン。ここは野菜料理が多い。今まで肉料理が多かったので助かった。正しくは知らないが、ちんげんさいやにんにくの芽など、レタス、トマト、ピーマン、唐辛子、鶏卵などでホットした。肉も豚、鶏もあり口に合う。いも類は無いみたい。
トルファン(吐魯番)での宿泊は緑州賓館。ホテルに落ち着いたあと、郷土芸能の歌や踊りを鑑賞。とても上手。楽しみながら踊っている。衣装はみんな凝った刺繍。ぶどう棚の下が舞台と客席。この辺の人たちは伝統的に踊りや歌がうまいとガイドが言っていたがその通り。
舞台後ろの楽隊
背景の絵に注目
晴れればこんなか!
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シルクロード!へ来た感じ
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踊りも冗談もうまい三枚目
踊り手の頭
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左のおじさんは歌もうまい
座長?らしい
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